内科
Q1.高血圧、高脂血症の薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲んではいけないのは何故ですか?
A1. すべての高血圧や高脂血症の薬においてではありませんが、グレープフルーツに含まれる特有の成分(フラノクマリン類)が、小腸の薬物代謝酵素の働きを妨害することにより薬の代謝が遅れ、血液中の薬物濃度が異常に上昇して、薬が効き過ぎる可能性があるためです。グレープフルーツ以外にも、スイーティー、ざぼん(ぶんたん、ばんぺいゆなど)、だいだいなどにもフラノクマリン類が含まれており、グレープフルーツと同様の相互作用が起こる可能性があります。
Q2.子供が粉薬を嫌がって飲まない時は、どうすれば良いでしょうか?
A2. まずは子供にお薬を飲むことの大切さをきちんと説明し、出来れば理解を得たいところですが、小さな子供や乳幼児では無理な事も多いでしょう。まずは好きなものに混ぜて飲ませる方法ですが、例えば、アイスクリームやプリン、チョコレートなど味が濃くて冷たいものや甘いものは、粉薬との相性も良いといわれています。ただ、混ぜてはいけないもの・混ぜると逆に苦味が増してしまうものもあるので注意が必要です。また、赤ちゃんの場合は薬をごく少量の水で練り(ペースト状の硬さに)、これを指先にのせて赤ちゃんのほおの内側や上あごに塗り込み(舌の上は×)、最後に飲み物を飲ませてお薬を流し込む方法があります。
Q3. 食欲が無く、ご飯を食べていない時に薬を飲んでも良いですか?
A3. 食後に服用するのは、薬で胃が荒れるのを防ぐのが主な目的です。必ずきちんと食事しないと薬を服用してはいけないことは無く、牛乳や口にしやすいお菓子などを少量でも摂取すると良いでしょう。また、胃が荒れやすい薬は解熱鎮痛薬などのごく一部のお薬です。場合によっては、胃薬を組み合わせての処方をさせていただきます。
Q4. 風邪薬と普段常用している薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A4. 風邪薬と常用薬との併用に問題ないものが大半ですが、時には相性の良くない組み合わせや成分の似たものの可能性があります。複数の医療機関におかかりのかたは注意が必要です。当院以外で処方されている常用薬がある場合は、必ず申し出るようにしてください。
Q5. 薬を飲み忘れた時は、どうすれば良いですか?
A5. 一般的な対応としては、気付いた時に服用することです。次の服用間隔まで時間が短くなるため、場合によっては次の服用タイミングを延期します。しかし、次回の服用時点までに時間間隔がない時には、1回とばすしかありません。しかし、薬剤の種類により対応は異なりますので、飲み忘れの際の対応は主治医の指示に従うようにして下さい。特に糖尿病の薬では、食前または食後のものがあり、それぞれ対応が異なります。血圧の薬では、1回の服用を忘れたからといって急激に上昇する可能性は低いですが、気付いた時に服用してご自宅でも血圧測定を行い数値を把握しておく事が大切です。骨粗鬆症の薬のなかには起床時に服用するものありますが、飲み忘れの際はその翌日で構いません。
Q6. 血液検査をする日は、食事を抜いたほうが良いですか?
A6. 大部分の検査項目については食事をしたからと言って数値に影響するということは無く、検査が無意味になったりすることはありません。血糖や中性脂肪の値については食後には数値が上昇するため空腹時の検査が望ましいですが、食事をした時間と採血した時間が明確であれば、食後の検査であってもそれなりに診断や治療に有用です。また、空腹時採血が望ましい検査であっても、水一滴飲んでもいけないと言うことはありません。のどが渇いたときなど多少の水・お茶(糖分や牛乳・クリームの入っていないもの)は差し支えありません。また、薬の種類によっては食事を抜くと同時に中止が必要なことがありますので、わからない時は主治医に確認してください。
Q7.処方されたお薬と、ドラッグストアなどの健康補助サプリメントを一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A7. 薬とサプリメントにも相性があります。組み合わせによってはお互いの効果の邪魔をしたり、体調が悪化するとも言われています。薬は臨床試験が行われていますが、サプリメント併用に関しての詳細までわかっているわけではありません。どうしても飲みたいサプリメントがあれば、申し出て下さい。